2012年02月19日
パン・オ・ルヴァン
威風堂々。
自家製の天然酵母で大切に作り続けているパン・オ・ルヴァンです。
キレのいい酸味とふっと鼻孔をかすめる粉の芳香。
咀嚼するほどに拡がるかすかな甘さを含んだ旨み。
じっくりほぼ一時間、窯の中で焼き上げられた小麦色の宝石。
ほんとうにファンの多い、オープン当時からの常連。
zazouのおじいちゃま、といっていいほどの存在感です。
最初に好きになってくれたのは外国人の方たちでした。
帰国するまでの間、ずっとオーダーしてくださった方も
少なくありません。
なんだか、食べると安心するんだよね、と
まるで日本人が白米を恋しがるように話してくれたことも。
計りしれないパン文化の奥深さを知るきっかけにもなった
パン・オ・ルヴァン。
まだまだ私たち日本人にとっては、敷居の高い存在かも。
でも、付き合い方を知れば、一気に距離は縮まります。
まずは薄くスライスして一口、食べてみてください。
ふわ~んと鼻にぬける酸味と粉の香りを楽しんで。
次に、スライスしたルヴァンに、スクランブルエッグを
のせたり、厚くバターをぬってみて。
ほのかな酸味が、包容力となって素材を引きたて、
同時にアクセントとなってくれるのを感じるはず。
気がつけば、この酸味とうまみの虜。
もしかしたら、フランスパンが物足りなく感じるほど。
くせのある友人がいつしか親友に(笑)
そして、そんな友情はきっと一生続くのです。
Posted by まさこジャクソン at 00:55
│ハード系パン